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本と、その他諸々のこと。理系的なこと。

BBQのおまけ。炭団づくり

BBQを高頻度でやってると、小さくなった炭の扱いに困ります。燃やそうにも網から落ちちゃうし、捨てるのはなんだかもったいない。と思ってなんとなく貯めてた様子。f:id:tiltowait9:20211010170306j:plain

電気が普及する前の日本では、こたつとかで日常的に炭が使われていて、こういうクズ炭はまとめて塊に整形して再利用してたらしい。今では見ないけど、炭団(タドン)ってやつだ。試しに作ってみましょう。

丸めて固めるにはまだでかすぎるので、まずは砕きます。

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缶の中でトンカチで叩く方式は効率が悪くて時間がかかった。まだ大きめの粒もあるけど、もう疲れた。麻袋みたいなのに詰めてから叩くと、もっと早く細かくできると思う。

小さくなったら、ここに糊を入れて丸めます。糊には昔は米をつかったそう。ちょっとめんどくさいな…。要はでんぷんのりだよね、ということで

こいつを使おうかとも思ったけど、食用じゃない成分があって加熱中に食材に付着する可能性も考えられたので、やっぱりやめた。

ぐぐったところでは片栗粉を水に溶かして加熱する方法もみつかった。デンプンがグルテン化したらなんでもいいと察して、私は天の邪鬼に小麦粉を使ってみた。

小麦粉と水を混ぜてレンジで加熱してグルテン化した様子。

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やはり小麦粉で問題ない。レンジは加熱工程を手軽にするつもりで使ったけど、これはイマイチだった。グルテン化が部分的に進行してダマになる。鍋で混ぜながら徐々に加熱したほうがダマになりにくいし、小麦粉の分量も調節しやすかったと思う。

ではこれを先程の粉砕したクズ炭に混ぜて、こねこね。

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思いの外、糊は分量が必要だった。上の茶碗一杯(水200cc)では全然足りなくて、もう一杯作って足した。合計400ccだけどそれでもまだ足りてなくて、まとまりきってない炭がパラパラと残っている。

あとはこれを乾燥させれば完成。作り方をぐぐっても「乾燥させる」はあまり強調されてないが、これは非常に重要な工程だ。私は乾燥が足りなかったので…

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カビが生えました。テラワロス

スターターで着火する過程で焼き飛ぶので、気にせず使いましたけどね。ちゃんと使えたけど、まとまりが弱くて燃焼中に割れて、あまり火は長持ちしなかった。たぶん、もっと粉々に粉砕して、もっと糊をたくさん使えば、割れにくい丈夫な炭団ができると思う。