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本と、その他諸々のこと。理系的なこと。

飛行機を写真に以下略

カメラ練習中。こんな被写体もありました。着陸ルートの真下に陣取れるって、ステキやん。この時間、離陸するのは逆方向って決まってるようで、残念ながら着陸機のみですがね。ピントをカメラ任せにしていいので、虫に比べりゃカンタン簡単。ただ1時間に3機くらいのシャッターチャンスを、炎天下に待つ気合いさえあればよい。レンズは今日も100mmマクロ。

(追記、発着の方向は風向き次第らしい。) 

 

ANA JA8199便 ボーイング777

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アシアナ航空 HL8277便 エアバスA321

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 JAL JA330J便 ボーイング737

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JAL JA8642便 サーブ340

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ANA JA857A ボンバルディアDHC-8

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飛行機詳しい人じゃないんで、機種名はぐぐった。

虫を写真に収めるのこと④

虫撮影継続中。ハチを中心に。飛翔を撮るにはまだまだ腕が足りません。

 

ベッコウバチ。先週出会ったのと同個体ではなかろーか。今回は泣くほど近寄らせてくれました。こんな写真撮れたらやれまれません。カッコいい・・・

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背中で語るオオモンツチバチ。

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同定できない。ハキリバチ系と思うが・・・

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ナガコガネグモ。僕に驚いて跳ねたバッタが巣にかかってしまった。今クモの糸でくるくるにされてるところ。正直すまんかった。そしてシャッターチャンスをありがとう。

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ちなみに、別のナガコガネグモはさっきのベッコウバチに倒されていた。所詮この世は弱肉強食。

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カラスアゲハ。飛翔中の翅をきれいに映すには、もっと条件選んでシャッタースピード短くしないと。今はカメラ枠内に捉えるだけでも精一杯。

(追記)間違い。ナガサキアゲハだ。四国にもいるんだ・・・

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シロテンハナムグリ。マクロで撮ると、メタリックな質感が映える。

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虫を写真に収めるのこと③

結局自分で選んだカメラが欲しくなって、Canon EOS 6Dを購入。物欲ビーストモード入って、Canon純正100mmマクロ(F2.8 IS USD)もゲット。なんやこれ、露出とピントさえあわせたら、勝手にええ感じの写真になるやんけ!機材に金かけたらやっぱちゃいまんな!望遠の欲しい場面では意外とAPS-Cの方が有利って話もあるんだけど。まだ全然使いこなせてないんで、これから上手くなるのが楽しみ。今はピント合わすので精いっぱいなんで、構図とか気を回す余裕がない。

 

キバネオオベッコウ。別名ベッコウバチ。黒いボディに紅の翅と肢、なんと美しいカラーリングか。

(追記)類縁種のと見分けは困難らしい。ベッコウバチ科(クモバチ科)ってことで。

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ハラナガツチバチ。ちょっと色が地味。

(追記)違った。これもオオモンツチバチさんだね。

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 キリギリス。後肢はもげ、翅も千切れている。執拗なカメラを避けるでもなく、座して死を待つのみという境地。サバイバルの果てに子孫は残せたのだろうか。

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アオバアリガタハネカクシ。こいつは体液が毒で、不用意に潰して皮膚に付いちゃうとエラいことになる。よく見ると周りにいっぱいいた。剣呑剣呑。

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未特定のカメムシ。ツノカメムシ系かな?背中の模様が女の子の顔のよう。

(追記)ブチヒゲカメムシでした。背中じゃなくてヒゲに注目するのか・・・

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マダラバッタ。トノサマかと思いきや、どうも小さい。

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虫を写真に収めるのこと②

実家にあった、使われてなかったCanon Kiss X4を徴収してテスト。レンズは55mm-250mm f4-5.6のズームレンズがあった。望遠強いぜー。一眼レフの操作に慣れてないので、非常に探り探りの撮影であります。

 

アオメアブ。なんか小さい甲虫が捕食されております。コイツはふてぶてしくて近づいても動かないんで、撮りやすくて助かります。

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ハチさん。いまだ種名特定できず。スズメバチでもなければそう人を襲うもんじゃないのです。でもこれ以上近づくとピントが合わない。虫を撮るにはただの望遠じゃなくて望遠マクロがいるか…

(追記)わかった。オオモンツチバチさんです。

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ジガバチ。今にも折れそうなグラマラスなウエストが魅力。 

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ミノムシの中のひと。正しくはオオミノガのイモムシモード。

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キマワリ。木廻。今まで名前なんて知ろうともしなかった。

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虫を写真に収めるのこと

近頃、虫の写真撮影に嵌ってます。アタシも小学生の頃は虫博士と呼ばれた部類のガキだったのだよ。昔はとりあえず捕まえて虫かごの中でまともな飼育も出来ず殺してしまうのを繰り返したもので、さすがに今更それをやりはしないものの、写真に収めるという別の楽しみ方を知って、虫への執着がこの齢にして再発した。

写真撮影となると、どんな機材を使うかが大きな問題。虫熱に押されて立て続けに機材を更新したんで、機材ごとのベストショットで久々に連続更新いきます。

最初は、昔から持ってた「RICHO GX200」。一眼レフを我慢する代わりに買った高級コンデジで、携行性・利便性とマニュアル操作性を両立させた名器ではありますが、虫を撮影するにはチョッチ力不足でした。それでも撮れた中でのいいところを公開。

 

シオカラトンボ。じつはシオカラトンボの中で青白いのは成熟した雄のみで、それ以外はこの色。この色のシオカラトンボには、ムギワラトンボって別名もあります。

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 ヤマトシジミの交尾。美しい生命の営みであります。

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横を観るとハエも交尾してる…。差別はいけませんよ? 

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ついでに撮ったニクバエ。やっぱりハエとっても嬉しくない…が、ハエをこの倍率で撮れたことは大きな成果。

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夏・アブラゼミ 。うるせー

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セミの幼虫さんをお連れして、うちのベランダでメタモルフォーゼして頂いた様子。神秘的な光景であります。

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で、結局アブラゼミかよ! 

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シオヤアブ。実は国産の虫関連では最強クラスの捕食者で、今日もやっぱり捕食中。露出はあげすぎ。

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ユムシ。これも露出あげすぎ。地味な子だけど名前を覚えてあげましょう。

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地味なバッタも名前覚えるシリーズ、ウスイロササキリ。やんわりとカメラから逃げるシャイボーイ。大事な後足が1本もげてるけど、頑張って生きてくれ。

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映画速報 「GODZILLA ゴジラ」

さあさあハリウッド版ゴジラのリベンジマッチ、GODZILLA公開です。トカゲなんかに興味はねぇと日本のオタクがみんな思ったあの悪夢のようなエメリッヒ製ガッジーラはすっぱり忘れて、まっさらな気持ちで鑑賞。カイジュー映画は去年のパシフィック・リムがかなりきっちりやってくれましたからね。この流れに乗って、満を持しての本命登場と為るや否や。
で、冒頭から原発が破壊されて、おやおやちゃんと初代ゴジラを踏襲するんですねって思ったら真相はゴジラと無関係だったりするスカシっぺかましてくれます。原発の周囲が非難区域になったり、大津波が起こったり、これ震災イメージぶち込んでみただけだろ。まー核の化身なんて設定は国産ゴジラも早々に捨て去ったものだし、アメさんが受け継がなかったからって文句を言える筋じゃないんだけどね。渡辺謙の役も芹沢猪四郎博士なんて名前でオマージュだなんて言われてるけど、この役どころも意外と大した仕事しないし、パチモンくさい名前出して遊びたかっただけじゃねぇ!?
ストーリーを概観すれば、結局はハリウッド御定まりの軍人さんの勇気とか家族愛とかで、まあ平凡。でもでも、冷戦時代の核実験にトンデモ解釈つけてたあれ、あの発想だけは、サイコーだったね。そっち系の路線で突き進んでくれたら良かったのに、ボンクラな思想が見えるのはそこだけ。惜しい!
なお、敵役のカイジューは変なオリキャラとかいいからラドンアンギラスあたりにしとけよ、とも思った。


と、ひと通り突っ込んどいてなんですが、これは劇場に見に行く価値のある映画です。
なぜならゴジラがでかいから。
でかいことは素晴らしい。でかいというそれだけで、人が如何に強烈な印象を受けることか。元祖ゴジラウルトラマンガンダムも、要はでかいから人気なのだヨ。そして今回のGODZILLA、兎も角このでかさの演出には心血注いでて、空母や橋の対比物を配して、ひたすらでかいを強調し続ける。あの咆哮を翻訳するなら、「オレの方がでかいんじゃオラぁーーー!!」ってとこでしょう。吼えるゴジラは声まででかい!ああゴジラはなんてでかいんだ!
皮膚の質感や重量感まで含めて、バカでかい生物が目の前にいるって臨場感、これこそが特撮がCGに勝てなかった所以でもあって、国産ゴジラが最後まで獲得できなかった部分。これを全力で体感できるのだからそれだけで十二分価値がある。

でも、でかさの体感が目的なんだから、劇場の大スクリーンで見ないとダメだ。レンタルで家のTVで見たら、でかさ激減だからな。でかさがなかったらちょっとキツイからな!GODZILLA見るなら劇場で!!

読書録16: 「自己組織化と進化の論理」 スチュワート・カウフマン

自己組織化と進化の論理―宇宙を貫く複雑系の法則 (ちくま学芸文庫)

自己組織化と進化の論理―宇宙を貫く複雑系の法則 (ちくま学芸文庫)

 

 ランダムな事象が大量に集まると、総体のふるまいに一種の秩序が現れる・・・「複雑系」の概説本。複雑系はカオスやフラクタルにも通じるけど、そういうのよりもっと現実的な、じっさい目にするできごとを説明するための理論だ。この本でのターゲットは生命発生と進化、これを数学脳で再解釈する…おぉそんな事ができるのか。既存の理解の仕方を、ガラッと新しい別の枠組みに置き換える試みで、こういうのが上手くいくとスカーッとする。これぞ理解する喜び!

序盤の生物発生の話が、特にキレキレで大好き。
生物細胞の中で起こってる化学反応は超複雑。分裂する時には中の分子が全部倍に増えるが、この経緯が理解不能に複雑で、ある分子Aはある化学反応の触媒になって、別のある分子Bが生成されて、その分子Bが触媒になって分子Cが生成されて・・・の繰り返しで全部の分子がきっちり複製される。目的意識のない偶然の産物で、そんなんできる?いくら時間の淘汰を経たからったって、そんなのむりむりむりむりかたつむりよ!
で、そこで複雑系の出番。この細胞の触媒サイクルをもう一度ゼロから再現しようなんてのは確かにかたつむり。ここは一度頭を切り替えて。
何の意図もなく適当に拾った分子Aにも、何か触媒できる反応のひとつくらいあるだろう(たぶん)。それでできた分子Bにもまた、生成を助けられる分子Cがあるだろう。こんなことがずっと続いてたら、最初の分子Aを生成できる分子Zもいつか登場するんじゃね?という話。ここには最終的に生物を作ろうなんて大それた目的はいらなくて、ランダムな触媒作用が累積するだけでいい。とにかく分子の種類さえ多ければ。分子がいっぱいいっぱい目も眩むほどいっぱいあれば、いつかは触媒作用が閉じたサイクルになる。ここでネックになる分子の種類ってのも、数種類のアミノ酸がランダムに重合したポリマーなら、順列組み合わせで種類は無限にできるというマジック。どんなサイクルになるかは、やってみないと分からないけど、何某かのサイクルはたぶんできるし、結果出来上がったのが偶々、今ある生物細胞だったってこと。この理解からいくと、もう一度生命のスープを作ったら、きっと今とは違うサイクルができて、今とは違うシステムで動く生物が進化したかもしれないって訳ですね。

こんな風に、ランダムが山と積もったら秩序が浮き上がってくるのが、この複雑系の考え方。イカにも色んな現象に当て嵌めれそう。この本の中でも色々やってるけど、経済学とかインターネットとか、色んな応用されているよう。

ただ、今ある物の解釈の枠組みを変えることはできても、新たに何かを予測するって形で機能してないようで、そこはまだまだ複雑系の未熟なところ。伸び盛りって感じで、むしろアツイっすね。