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読書録14: 「鳥類学者 無謀にも恐竜を語る」 川上和人

鳥類学者 無謀にも恐竜を語る (生物ミステリー)

鳥類学者 無謀にも恐竜を語る (生物ミステリー)

小学生の男子諸君は、恐竜が好きなのだ。だから、男はみんな、昔は恐竜が好きだったのだ。どいつもこいつも大人になって、何となく忘れちゃってるけどね。斯く言う私も恐竜道から離れてかれこれ20年。私なんぞがふんぞり返って怠けてる間にも恐竜界では勤勉な恐竜マスターたちが勤勉な研究を続けてらっしゃって、恐竜常識が一新されるほどの進展があったらしい。今やヴェロキラプトルに羽が生えるし、ブロントサウルスはアパトサウルスに統一されるし、鳥が恐竜の一種になるし。・・・そうなのです!最近ついに、鳥が恐竜から進化したってことが確定的になっていたのです。そんなもんだから、こんなタイトルの本が出る始末。鳥は恐竜の一部、いやもはや鳥は恐竜も同然であって、鳥類学者が恐竜を語るのも当然のことでありますとかナントカ言いながら、鳥の性質を元に恐竜の生態を考察しておられます。
例えば、恐竜は歩くときにハトのように首を振ったか、とか。それを考える理由は、恐竜が首を振ってたと想像したら面白いから。いいですね。実にいい。でも本当に、振ってた可能性あるのです。想像したら超面白いよね、ピコピコ首振るティラノサウルとか。むしろ振ってて欲しいよね。
この本、読み終わるころにはちょっと鳥に詳しくなります(恐竜じゃなくて)。恐竜の首振り考察を例にとると、当然ながら、まずなぜハトが頭を振るかの話が始まるわけです。ハトは目を動かす筋肉があまり発達してなくて、人間のように目玉をくるくる動かせないので、だモノを集中して見るには目線の替わりに頭を固定するのです。で、景色に対して頭を固定しながら歩いてると、ピコピコとあんなことになると。ハイ今ちょっと鳥に詳しくなったー。
このおじさん、「自分の話には中身が無いですよ」な体の語り口だけど、実はウンチクと切れる考察の宝庫。かしこい内容を利口ぶるでもなくユーモアでくるんで皆に楽しく聴かせるって、あれ、このおじさん実は、理想的なインテリ?!
あっなんかバードウォッチング始めたくなってきた。できるなら恐竜ウォッチングがいいんだけどな。恐竜いないし、鳥は恐竜も同然だしな!