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本と、映画に思うこと。その他、諸々のこと。

読書録12: 「クルーグマン教授の経済入門」 ポール・クルーグマン

クルーグマン教授の経済入門 (ちくま学芸文庫)

クルーグマン教授の経済入門 (ちくま学芸文庫)

宣伝文句どおり、経済の根っこのところをわかる本。
選挙になるたび、候補者はみんな聞こえのいいことを言う。どれもいいように聞こえるけど、人によって全然違うことを言っている。こちらは経済の素人といえど有権者だし、誰が正しそうかを見抜かないといけない。と思ってとりあえず経済の勉強しようするが、巷にこうも経済解説本が溢れてては、どこから読めばいいのかわからない。そこでこの本ですよ。経済の「根っこのところ」、拠って立つべき根っこの考え方が、スッキリして見えてきます。
例えばインフレについて。この本の執筆時点で、クルーグマン先生は、日本の景気回復に必要な対策はインフレだと指摘してます。以下、インフレが好ましいざっくりした理由。
・デフレ→手元にあるお金を、持ち続けるだけで価値が上がる→お金使わない→不況
・インフレ→手元にあるお金は、持ち続けるだけで価値が下がる→投資に使う→好況
銀行に預けると利子で増えるけど、利子率はインフレ率ちょい下くらいに設定されるものなので、やっぱり投資した方が有利。一方デフレだと、利子率ゼロでもお金を使わないだけで実質利益になっちゃうので、不況になる。
「インフレ→好況」のサイクルを動かすには、実態としてのインフレでなくても、インフレになると多数が予測している状態があればいい。で、安倍君がインフレ狙うと宣言して、それらしき手を2~3打っただけで、まだ成果が出るには早いはずなのに、景気回復傾向になった。すげーね。ちなみに、日銀はちゃんと前からインフレ目指してたけど、声が小さかった。必要なのはみんなの期待感なんだから、宣伝が大事。
と、言う程度の話が、この本を読めば素人ながらできるようになります。安倍のミクスがアタリだってわかってて選挙に臨めるワケ。そういうの大事でしょ?