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カメラの操作について・・・

カメラが趣味な人じゃなくても、カメラの操作って、ちょっと知っておけば便利な知識だと思う。行くとこ行けば既出もいいとこの情報だけど、自分用の忘備メモと、文章練習のつもりでまとめてみた。小藪さんイキってすみませんわぁおこらないで

 

1.レンズ倍率
望遠(=ズームイン)と広角(=ズームアウト)の操作。ただ拡大縮小してるだけじゃないよ。広角側だと像が歪むのだ。画面の中央が広がって、端が縮む。望遠側ほど歪みは小さい。だから、これを意識して使うなら。
 (a)お顔のアップを美しく撮るには、歪まないよう遠くから望遠で。
 (b)広角で人の立ち姿全身を撮るときは、目の高さでカメラ構えると足が短く写る。逆に下からアオリで撮れば、足長く見えてはっぴー。

 

2.露出
光をどれだけ取り込むかは超大事なポイント。最近のカメラさんはオートで明るさを調節してくれるが、あまりカメラさん任せにしてると上手くいかないことも。カメラさんは写真全体の明るさ平均を調節するので、背景が明るすぎ(or暗すぎ)だと、本当に撮りたかった被写体が真っ黒(or真っ白)に。そんなときに露出を調節して、狙いの被写体が程よい明るさに写るようにする。0を中心に、+ほど明るく、-ほど暗く。使いどころの具体例としては、

[A]背景が被写体より明るい場合、露出を+補正
 (a)屋外で、背景に空が入るとき。天気のいい日はどこでも。
 (b)屋内で、背景に照明がある、窓がある、壁が白い、など
 (c)被写体がまっくろ

[B]被写体が明るい場合、露出を-補正
 (a)空を撮る。雲、青空、夕焼けなど
 (b)点灯してる照明を撮る
 (c)室内から窓の外を撮る(室内もちょっと写るとき)

 

3.露出くわしく
具体的には、レンズ倍率・シャッタースピード・F値・ISO感度・レンズ口径の5つが明るさの調節に関わる。上記の露出設定を+-すると、カメラさんが自動でこの5つのうち3つ(シャッタースピード・F値・ISO感度)を調節して、所望の明るさにしてくれる。でも、どの操作も明るさ以外の追加効果があるので、こだわりたい場合は手動で設定する。必要なだけの明るさを確保しつつ、ほしい追加効果を盛り込むせめぎあい。

(a)レンズ倍率
広角の方が広い範囲から光を集めるので、明るくなる。1で言った通り像が歪む他、画面中の被写体のサイズが同じでも、
 広角で近くから撮る→背景が広く映る
 望遠で遠くから撮る→背景が狭く映る
という違いがある。
写真の構図に関わるので、最優先で決めるのはこれ。

(b)シャッタースピード
文字通りシャッターを開いている時間のこと。長いほどたくさん光を取り込めるので明るくなるが、手ブレしやすくなる。手ブレといえばカメラの悩みの最たるもの。なので、他の設定で明るさを稼いでおいて、シャッタースピードを短くするのが、第二に考えるべきこと。動きを表現するためにわざとブレさせる技もあるけど、これがしたけりゃ三脚とかで手ブレ対策を。

(c)F値
F値ってのはシャッターを開く面積の逆数のことで、広く開くほど(=F値が小さいほど)明るくなる。一方、広く開くほどピントの合う範囲が狭くなって、ボケやすくなる。ので、なんでもかんでもピント合わせて撮りたいときはF値を大きくする。ボケを演出として使いたいときは、F値を小さくする。コンパクトデジカメの人は、どーせ大してボケやしないのでとりあえず小さくしとこう。

(d)ISO感度
光を受け取る部分(昔ならフィルム、デジカメならCCD)の感度のことで、この数値が高いほど明るくなる。感度が高いほどノイズで画質が粗くなるが、写真の構図を変えずに明るさだけを変えられるので、他を好きに設定しておいて、ISO感度で帳尻合わせるのが理想。ただし、。どのくらい粗くなるかは、カメラの値段に関わる。コンパクトデジカメだと実質ほとんどいじれない。ちゃんといじりたければ、いいカメラを買えってことです。

(e)レンズの面積
レンズが大きいと、光を多く取り込めるので明るくなる。絞りを開く(=F値を小さくする)のと似たような事をしているので、ボケやすくなる。いいレンズを買えってことです。なおコンパクトデジカメでは小さなレンズが据付けなのでどうしようもない話。

 

4.手ブレ対策
シャッターが開放してる間にカメラが動くのが原因。上記シャッタースピードの項も参照のこと。対策は、[A]シャッタースピードを速くして、替わりに他の部分の設定で光を掻き集める、[B]カメラを動かさない努力をする、の2択。またはその両方。
[A]シャッタースピードを速くする
 (a)F値を小さくする。ISO感度を上げる。広角で撮影する。またはその全部をやる。
 (b)フラッシュを焚く。光が足りないなら呉れてやる。ただし、フラッシュの有効範囲はせいぜい2~3mなので、観光写真とかの場合、近くの人は映っても観光地は映らない。
 (c)露出を-にする。少々暗い写真になるが、集める光量を妥協してしまう。

[B]カメラを動かさない
 (a)三脚などでカメラを固定する
 (b)カメラを壁や手摺りに押し付けて固定する
 (c)型稽古をする。脇を締める、シャッターボタンをうまく押す、震えない。

 

5.ホワイトバランス
写真の色合いを調節できる。太陽の光、蛍光灯、電球などなど光源によって目に見える色合いは変わってくるので、カメラ任せにしていると案外印象とちがう色合いの写真になってしまう。蛍光灯用とか、電球用とか、数パターン用意されているので、撮りたい色合いに近いものを探してみよう。厳密な微調整もカメラ次第で設定できますが。